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カテゴリ:言葉の記録( 1 )

消せない記憶

*先日、ある障害者の会の親子行事に子どもを連れて行き参加してきたときの記録です
乗馬だったのですが、良い経験になりました。
また来年も参加したいと言ったので結果としては良かったとは思うものの、やや無理をさせすぎました。

あまり予告できることがなかったのと
バスの乗り込む席が離れてしまったのです。
他のこ達も譲れないこが多いのとか本人が平気、って言ったので任せたけどそれがまず失敗でした。
ちびとお姉ちゃんと(この2人も最初私から離れなかった)
私とで彼と離れて座ってしまったのでした。

先日から私が体調を崩していたので
その影響もあったかもしれないし、
最近機嫌の悪いことが多かったので何かしら体調もあまり万全とは言えないモノだったのもあると思います。

ふれあいと(餌やり)
乗馬体験は乗るのとおりるのに怖がりましたが
あちらも慣れたもので的確に指示を出して頂きフィローしてくださったり、支えてくださってたので大丈夫でした。
お友達ともふざけたりと楽しそうでしたけど・・。
やや疲れてしまったようで機嫌がすぐ悪くなりがちでした。

お昼ご飯もまた移動して遅い時間なのも疲れに拍車をかけてしまったようです。
今度は2人も慣れてきて私がガオくんのところに座りました
しかし。移動のバスのなかでの流れてたビデオも子ども向けとはいえ
戦争の話題なども織り込まれた前半の暗い部分だったので
これもいけなかったのか・・(気分転換にならず)
気分が治るまでにはいかなかったようです。

目的地について来たことのある公園でしたから
平気だろうと思ってましたら
トイレと言い出しました。
公園は人が多くてどうも気に入らなかったようです。
彼は人混みがかなり苦手です。
それでもだいぶ平気になったはずでした。
少なくともそれまでそう思ってました。

裏側の人の少ないところにもありましたからそこに向かっていると
ぶつぶつといいながら半泣き状態になっていました。
「白と黒の色しか見えなくなってるんだ、よくわかんないんだ・・」
「おかしくなってしまった」

ああ・・
と思いました。
すでに彼のなかで大変なことになっていたのです。
疲労と我慢の限界をとっくに超えていたのです。
ショック状態に陥ろうとしていたのでした。

受け止められる限界を超えてしまい
ちょうどショック状態に似た状態に入ってしまったと言っていいと思います。
実はちょうど先日よんだドナ・ウィリアムズの自伝に書いてあることとよく似た表現が何度もあったので、すぐにそれとわかりました。

ドナに感謝したいくらいでした。
手に取るように彼の段階がわかりました。

トイレも自閉症者の逃げ場所の一つです。
目的が決まってますから。

トイレに行って少し落ち着くかなと思いましたが
「ご飯が食べれないと言ってる」と娘が言いました。

でも好きなお弁当です。
うずくまる彼にひらひらと見せると
機嫌は治ったかに見えました。
正直その時点で治ってました。

でも・・。

公園には結局いけませんでした
今度はフラッシュバックを起こしたのです。
(おそらく公園の人混みがキーワードです)

ちょっと前に公園でいじめられたらしいことを繰り返し
うちで責められたことも言いました。
みんながバカにするんだと言いました。
他にも様々・・。きっとそれだけ聞いていたら
普通の人だったら一緒に消えて無くなりたいくらいだったかも。

今までこれほど酷く昔の記憶を思い出して話したことはありません。
でも今日はそれほどしんどかったと言うことでしょう。

私は為す術もなく
もみじを拾い集め並べました。
無駄でした。

先ほど、ちびが拾ってきた小さな小さな松ぼっくりがありました。
彼が机に伏してわんわん泣いてる側で
ひたすらその小さな松ぼっくりを
繰り返し彼の前に落として見せました。

少し反応がありました。
机から松ぼっくりがこぼれて落ちていきました。
彼が拾ってくれました。
わんわん泣く
私が落とす、彼が拾う、
それをひたすら繰り返しました。
ちょっぴり話もしたけれど。。通じません・・。
いつもの彼では全くありませんでした。

きっとこの松ぼっくりでは
彼のことばとは少し違ってたのかもしれません。

しばらくして、泣きやみはしましたけど
姉弟と遊ぶところまで回復するのに
2時間近くを要しました。

きっとこれからも
崩れることはあるでしょう。
消せない記憶は仕方有りません。
いわば彼らの宿命みたいなものです。

しかし、こんなことでいとも簡単に壊れてしまったことが、いささかショックでした。
実はこれはかねてから心配していたことです。
自閉症者の性質を知れば知るほど
この点がとても不安でした。

今学校生活は本当に安定しています。
頑張ろうという意欲も見えてとてもいい感じです。
年々成長が目を見張るほどです。
ほとんど家庭でも問題らしい問題もありません。

しかし。
落ち着いて見えるのは
理解者が常に側にいるから。
環境が落ち着いているから・・予告して練習も出来るから。

それ以外の環境の変化にはこれほどもろいのです。
いったん突き放してしまえば簡単に崩れてしまう・・。

それの証明に行ったようなものでした。

でも私はいつでもいつまでもは彼の前にはいません。
学校の先生だってそうです。

私がいなくても
私でなくても
彼の言葉を話してくれる人がいることを彼にいつか伝えなくてはいけないな・・・。
そう感じました。

まだ私は完全に彼の言葉が判らないけれど・・
でも。。それは一生判らないかもしれないけれど。

それでも・・また私はかれの言葉を探したい。
そして彼のことを理解できる人を増やしてあげたい・・・。

でもこの事ではっきりと彼が自閉症である
それがよく判ってしまった・・。
これから難しい思春期です。
そしてこれからどれほどの手助けしてもらえる人に出会えるだろう・・。

でも、また考えればいい・・。
こうして一緒に。
彼が必要とするのなら
私は何度でも後戻りして手を差し伸べます。

バスからの帰り道
私の差し伸べた手を彼の温かい手が握り返してくれて・・
そうして夕暮れの道を一緒に歩きました。
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by kumano-yuko | 2005-03-30 07:44 | 言葉の記録




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